どうも。周りの友達からは洋画しか見ない奴だと思われていますが、実は洋画以外も見ます。
名探偵コナンは面白い。T丸です。
今回は前フリとは全く関係ない内容になります。
クエンティン・タランティーノの記念すべき10本目の長編映画監督作品にして、ファン待望の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、いよいよ8月30日から日本でも劇場公開されました。
僕も公開してからすぐに映画館に見に行きましたが、1969年のハリウッドを描いた作品で当時の雰囲気がとてもよく伝わってきて、非常に面白い作品でした。
しかし、一度見ただけでは内容をしっかりと深くまで理解することは難しく、自分の理解力の無さに落ち込みます。。
面白いのは間違いなし。
そこで今回はタランティーノ愛が芽生え始めた僕が、鬼才クエンティン・タランティーノ監督の作品についてまとめましたので、共有していきたいと思います。
クエンティン・タランティーノ監督映画10選
・『レザボア・ドッグス』(1992)
1992年の監督デビュー作『レザボア・ドッグス』では、タランティーノは監督・脚本に加えて俳優としても出演しています。
本作は「色」をコードネームとする6人の強盗が登場するクライムムービーです。
当時、28歳であったタランティーノにとって初めての監督作品となった本作は、
公式出品作品に選出されたカンヌ国際映画祭では「心臓の弱い方は観賞を控えてください」との警告が発令するほど暴力描写がリアルで残酷ながら、緻密な人間描写と時間軸を巧みに操った構成、
さらに主題歌であるジョージ・ベイカーの『リトル・グリーン・バッグ』に代表されるスタイリッシュでクールな劇中音楽が高い評価を得てカルト的な人気を博しました。
・『パルプ・アクション』(1994)
タランティーノ監督・脚本作品2作目。
アカデミー賞に7部門ノミネートされ、時間軸を巧みに操る見事な演出でアカデミー賞脚本賞を受賞し、その才能を世界に知らしめました。
「プロローグ」 あるレストランにて、強盗の常習犯であるチンピラ・カップルのパンプキンとバニーは、このレストランを襲うことを計画し、今すぐやると言う話になり、おもむろに立ち上がった二人は、怒号を上げ、客を銃で脅します。
また、ギャングの殺し屋であるヴィンセントとジュールスは、くだらない話をしながら組織を裏切った青年の部屋を訪ね、組織の取引の品である黒いアタッシュケースを取り戻します。
「殺し屋とボスの妻」 マフィアのボスから妻ミアの世話を頼まれたヴィンセントは、妻を食事に連れて行ったり、ダンスを踊ったりして楽しい時を過ごしますが、ミアが薬物の過剰摂取により心配停止、ヴィンセントは知り合いの友人を頼ります。
「金時計」 マフィアのボスから八百長試合を言いつけられたボクサーのブッチは、以来を引き受けるがその後裏切って逃走。恋人のファビアンと町を出ようとしますが、大切な金時計をブッチのアパートに忘れてきたことに気付きます。
「ボニーの一件」 仕事を終えて車で移動中の殺し屋二人は、車内でふざけているうちに男の頭を撃ってしまい車内が血だらけになり、困った二人は「クリーナー」と呼ばれる事件の掃除屋を呼んでコトを収めようとします。
「エピローグ」
場所は「プロローグ」と同じレストラン。「ボニーの一件」を終えたヴィンセントとジュールスがこのレストランで朝食を食べていると、パンプキンとハニーバニーのカップルが店内で強盗を始める(ここからプロローグの続きとなる)。
本作は、時系列もバラバラで一見関係ないようないくつもの物語が交錯し深いつながりを持つ点が特徴です。
評価も公開当時から今に至るまで、タランティーノ作品の中でも常に高い支持を受けており、是非実際に映画を見て物語の面白さを体感して欲しい作品です。
・『ジャッキー・ブラウン』(1997)
タランティーノ監督・脚本作品3作目。
エルモア・レナードの犯罪小説「ラム・パンチ」をベースにした犯罪サスペンスです。
そんな中ジャッキーはオデールを追っているFBI捜査官のレイに逮捕され、オデール逮捕の協力を求められますが、取引には応じないまま保釈されます。
その後、人生半ばを過ぎ現在の生活に限界を感じていたジャッキーは、親しくなった保釈屋のマックスと共にすべてを清算する一攫千金の計画を実行します。
ノリのいい音楽とタランティーノならではの秀逸なカメラワーク、そして当時の大スター女優パム・グリアの演技が素晴らしい本作品は、
ジャッキーが人生の逆転をかけて、一攫千金の計画を実行していく心理戦が一番の見どころです。
・『キル・ビル Vol.1』(2003)
2003年と2004年に二部作で公開されたハードバイオレンス・アクション『キル・ビル』の第1作目。
タランティーノ監督・脚本による4作目の作品で、『パルプ・フィクション』で注目を集めたユマ・サーマン主演の復讐劇です。
その後4年間もの昏睡状態から目覚めたブライドは、組織への復讐に立ち上がります。
『キル・ビル』シリーズの全編である本作は舞台が日本であり、
タランティーノ監督がファンだという日本作品のオマージュや、有名日本人俳優の起用も見どころの1つです。
・『キル・ビル Vol.2』(2004)
前編『キル・ビル Vol.1』に続く後編となる本作では、
前作で主人公のザ・ブライドを演じたユマ・サーマンが続けて主演し、彼女の復讐劇の結末を描いています。
本作では、さらに激しさを増すアクション場面だけでなく、母と娘の「愛」がテーマになっており、前作とは一味違った作品になっています。
しかし、前作から大きくテーマを変えたせいか、前作を上回るヒットを記録することは出来ませんでした。
・『デス・プルーフinグラインドハウス』(2007)
本作は、前作『キル・ビル』から打って変わり、B級映画へのオマージュが込められているカーアクション・スリラーです。
2本立て映画『グラインドハウス』の1編『デス・プルーフ』に、アメリカ公開時のカットシーンを加え1本の作品に仕上げました。
しかし、そんなマイクもある女性に声をかけたがために半殺しにされてしまうのです。
「グラインドハウス」とは、アメリカで低予算のB級映画を上映する映画館のことであり、そのタイトルの示すとおり、タランティーノが好む1970年代から80年代のB級映画のオマージュとして製作された作品で、ところどころにグラインドハウス映画特有であったフィルムの傷や、リールのダブりや飛びによる画像ノイズや音割れを、あえて再現したものとなっています。
タランティーノ得意のバイオレンス描写とともに、数々のタランティーノ節が炸裂する痛快作になっています。
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・『イングロリアス・バスターズ』(2009)
タランティーノ監督が10年もの月日を構想にかけて制作した本作は、主演にブラッド・ピットを迎えて制作され、 タランティーノの監督映画で最大のヒット作となりました。
一方、ユダヤ系アメリカ人の秘密部隊“バスターズ”を指揮するレイン中尉も、敵地でのナチス抹殺の任務を遂行しており、その名はヒトラーの耳にも届いていました。
ドイツ占領下のフランスというノンフィクションの舞台と、ヒトラーを含むナチス高官たちの暗殺といったフィクションが見事に交差したストーリーを、5章に分けられた巧みな構成によって展開されている本作は、監督自身も「最高傑作」と太鼓判を押す 作品であり、第82回アカデミー賞では8部門でノミネートされるなど、映画賞も多数獲得しました。
・『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)
本作はタランティーノ監督作品初の西部劇です。
レオナルド・ディカプリオが初の悪役を演じ話題になりました。
銃の腕を買われて彼の相棒として賞金稼ぎになったジャンゴにブルームヒルダという生き別れた妻がおり、彼女は黒人を酷使することで悪名高い領主キャンディの農園にいることが判明し、二人は彼女を助けるためにミシシッピへ向かいます。
本作では作品の随所にタランティーノ監督のウエスタン愛が散りばめられ、 タランティーノ作品中で最高興収だった前作『イングロリアス・バスターズ』をも超えてヒット、第85回アカデミー賞では脚本賞を受賞しました。
また、前作『イングロリアス・バスターズ』での怪演に続いて本作でも芸達者ぶりを発揮したクリストフ・ヴァルツは助演男優賞を見事受賞しています。
・『ヘイトフル・エイト』(2016)
前作に引き続き制作された西部劇で、サミュエル・L・ジャクソンをはじめ、演技派俳優のカート・ラッセルやティム・ロスなど豪華キャストで挑んだ本格密室サスペンスです。
一見偶然集まった8人ですが、物語はあるきっかけから悲惨な方向へと進んでいってしまうのです。
密室内でさまざまな出来事が起こるミステリー仕立てのストーリーと、タランティーノ監督特有の饒舌な台詞回しなどのあらゆる要素が組み合わさり、至高の密室劇が出来上がりました。
・『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)
世界の映画ファンを魅了し続けるクエンティン・タランティーノ監督の最新作である本作は、監督・脚本・制作を兼ね、主演に『ジャンゴ 繋がれざる者』のレオナルド・ディカプリオと『イングロリアス・バスターズ』のブラッド・ピットを迎えました。
人気のピークを過ぎたTV俳優のリック・ダルトンは、映画スター転身の道を目指し焦る日々が続いていました。
そんなリックを支えるクリフ・ブースは彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもありました。
ある日、リックの隣に今まさに最高の輝きを放つロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・テート夫妻が越してきます。
リックは再び俳優としての光明を求め、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演する決意をしますが、1969年8月9日、それぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える大事件が起こります。
本作は1969年のハリウッド映画界を舞台に、実際に起こったシャロン・テート殺害事件を題材にしたスリラー作品で、この悲惨な出来事をタランティーノ監督がどのように物語として構成しているのか、必見です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は『レザボア・ドッグス』で鮮烈な監督デビューを果たし、以降次々と映画史に残るような作品を多く作り上げているクエンティン・タランティーノ監督作品についてまとめました。
どの作品もテーマは違えど、彼の一貫した映画製作への意欲や愛情が溢れていて、驚愕のストーリーを展開させ視聴者を驚かせています。
彼は次回作を最後に映画監督業を引退すると公言しており、今後更なる注目を浴びること間違いありません。
そんな鬼才クエンティン・タランティーノ監督作品が今なら無料で視聴することが出来るので、まだ見たことない人も、既に見たことがある人も今一度視聴してみてはどうでしょうか。
僕もまだ全作品は制覇できていないので、これから視聴してきます。
今回は以上です。

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